ニッポンの教育〜挑む 第二部〜
2016年春、高知市のすぐ西隣りにあるいの
菊池実践の代名詞「ほめ言葉のシャワー」で子どもたちはつながり、「成長ノート」で教師と子どもはより深くつながっていく。子どもたちの考え方や行動をプラスに導く言葉を「価値語」と呼び、「対話・話し合いのある授業」で子どもたちはコミュニケーション能力や自尊感情を高めていく。
次第に自分らしさを発揮していく子どもたち...。
この映画は「言葉で人を育てる」菊池実践の神髄に迫ると共に、いの町の豊かな自然環境も伝えていく貴重な長編記録映画である。
芽生えの春。高知市のすぐ西隣りのまち、いの
いの町は、国が策定を求めた地方版総合戦略で「教育と子育て」を主軸にした町づくりを掲げ、教育実践家の菊池省三を教育特使を迎えて、2016年春に「いの町菊池学園」を開校。
菊池省三は毎月4〜5日間、いの町に滞在し、町内の学校を回って実際に子どもに授業をしたり、教員を相手に学級運営方法などを教える。夜は教師塾 菊池寺子屋も頻繁に開き、延べ400人以上の教員が参加。
大人が変われば子どもも変わる。そして、教師自身も成長したことを実感でき、それがさらに子どもの成長に繋がっていく。
はたして、いの町は、菊池実践によって教育のまちへと生まれ変わることが出来るのだろうか?
筒井 勝彦 監督作品
上映時間 : 117分 / HDV / カラー / 2017年 / JAPAN
日本の教育界の悪しき伝統である権威主義を徹底的に否定して、子供たち自身の内側にある仲間への善意と向上心を活性化するにはどうしたらいいのか。菊池省三先生の考えと行動がとても活き活きと具体的に示され、大いに納得しました。それが、いの町という自治体によって、多くの意欲的な教師を集めて組織化されているのも素晴らしい。なによりも子どもたちが生き生きとしているのが、素晴らしい！
映画評論家、日本映画大学名誉学長 佐藤忠男
「一人が美しい 、一人を作らない」黒板に書かれたこのフレーズの美しさに息を飲んだ。何の授業かは関係無く、生徒を見つめ、タイミングを捉えてシンプルな言葉を投げかけていく菊池先生。自ら考えること。他者への優しさ。知性に溢れた愛の言葉が日本中の子供たちに届く日を、奮闘する先生と一緒に夢見たくなった。
シンガーソングライター、文筆家 寺尾紗穂
日本の教育の歴史を創るのは、菊池道場の皆さんです。
元文部科学副大臣 鈴木 寛
日本の学校は菊池省三を、そして第二、第三の菊池省三を必要としています。
京都造形芸術大学副学長 本間正人
いの町は「ほめ言葉のシャワーのまち」を目指します！仁淀ブルーをはじめとした豊かな自然、伝統文化、子どもたちのキラキラと輝く笑顔に会いに来ませんか。
高知県吾川郡いの町長 池田牧子
教師が変われば、子供が変わり、教師の成長は、子どもの成長につながることが実感出来る街を目指します。
高知県いの町教育長 藤岡孝雄
子供達の変容について語られる先生は、イキイキとしています。そんな先生に教えてもらった子どもの笑顔は、とても輝いています。それが「ニッポンの教育」です。
高知県いの町教育委員会副参事 乾 考治
この映画は広く教育とは何かを考えさせられる内容を持った、貴重な作品といえよう。
映画評論家 渡部 実